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2017-08-12 人生初ヒッチハイク600kmの旅in福島 2日目(沿岸周辺編、帰宅編)第4号

 

 

 

温泉から上がり一息ついたとこで、

次の行き先は福島県南相馬の沿岸沿いへ。

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津波での被害から約6年後。

その後の復興の様子を直で見たかったためだ。

 

 

しかし、沿岸沿いまで徒歩で4.2km、時間で51分。

なかなかの距離。

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かといってヒッチハイクするにしても、車がなかなか通らない。

そもそも沿岸に用がある人なんて、ほとんどいないからだ。

 

 

という事で、散策もかね徒歩で向かうことに!

 

 

沿岸に向かうにつれ景色に新築の一軒家がゴロゴロ見えてくる。

 

 

後で分かったことだが、ここ一帯まで、

地震はもちろん津波の影響も受け、ほとんどの家が立て直したためであった。

 

 

さらに家以外は、

いたるところに雑草。雑草。雑草。

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永遠と雑草のオンパレード。

 

 

中には都内ではなかなか見かけ無い、うまい棒のような草もあった。 

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テクテク

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テクテク

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さらに近ずいてみると、、、

 

 

何やら雑草の下に奇妙な黄色い卵スープが・・・

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これは植物のものなのだろうか・・・

これは調べて見たが未だに謎な現象。

 

 

 

そして、ようやく沿岸沿いへ!!! f:id:egaowomisete413:20170817201820j:image

 

 

ただ、いくら近づいても海は見えない。

なぜかというと、沿岸には津波対策用に大きな防波堤が沿岸添い一面に作られていた。

 

 

防波堤の高さは約6m〜8m。

登って見たがなかなかの高さだった。

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ここから見える景色のは一面の海しか無いが、

そこから降り注ぐ潮風と波の荒立ちは、何か自然界の恐ろしさを感じた。

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そして、当時の津波の高さは最大約15mにも登ったという。

この今いる防波堤の約2〜3倍と考えると、

もう想像ができなかった。

 

 

実際に動画で見てみると、

恐ろしさを動画からでも痛感する。

 

 

数分の間で、

これだけの被害が起きるのか。。。

www.youtube.com

 

 

 

始めは海岸沿いにいるのは僕たちだけだったが、

途中からおばさん二人組が来たので、帰り大通りまで乗せて頂けることになった!

 

 

おばさん達も相馬市の住人で、

当時の状況を鮮明に教えてくださった。

 

 

海岸沿いの船や建物は、何十キロと離れた場所まで流れていたこと、

そこで巻き込まれた死者の死体は、今もほとんど見つかっていないらしい。

 

 

だが、その当時の状況を聞いたからと言って僕たちが何かできるわけでもなく、

どこかもどかしさも感じた。

 

 

親切に大通りまで送って頂き、

貴重な話も聞かせてくださりありがとうございました。

 

 

丁度時間は14時を回ったところ。

 

 

ここから東京に帰ろう!

ということで行きとは逆の都内までのヒッチハイクを開始!

 

 

これまで6組の方に乗せていただいた事もあり、

はじめの頃に比べるとかなり慣れてきた。

 

 

コツとしては、

遠い距離を掲げないで、なるべく近い距離を指定することが大事だと今更気づく。

 

 

そして向かうは大熊町方面!

大熊町は現在禁止区域)

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待つ事15分頃。。。

 

 

 

いわき市に向かう夫婦に乗せて頂きました。

 

 

いわき市までに向かう途中、夜中通った現在禁止区域の双葉、大熊町を通過した。

 

 

夜中とは違い、町の様子がはっきり見る事ができた。

 

 

まだ放射能の影響があるため、

車での通過はできるが、車から降りたり、バイクでの通過はできない地域だ。

 

 

ゴーストタウンとも呼ばれる大熊町は、

原発から2kmの地点。

 

 

あたりを見渡すと震災当時の様子がそのまま残されていた。

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印象に残っているのが、黒いゴミ袋

これは、放射能を強く浴びた放射性物質で、

まだ処理仕切れてなく町のいたるとこに積んである。

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そして、これもいたるとこにいる警察と柵。

 

 

警察は24時間体制で警備していて、大通り以外の道や建物の前には全て柵が立てられていた。

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僕たちには異世界すぎて、ただ呆然と見ていた。

 

 

震災から約6年が経ち。。。

 

 

ここ大熊町は今も禁止区域に指定されているが、もし今解除されたとしても人は戻ってこないという。

 

 

当時1歳で住んでた子供は今は小学生。

 

 

他の地域で友達も多くできたころだろう。

なので、みんな戻りたい気持ちはあっても、現状戻るのは厳しいとのことです。

 

 

経験しないと分かり難い気持ち。

今僕たちの当たり前は、当たり前ではないと改めて痛感した。

 

 

現地をガイドして頂き、いわき市ヒッチハイクしやすい大通りまで送ってくださりありがとうございました。

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時間は15時30分。

ここからがかなりの過酷ぶりだった。

 

 

近辺の駐車場や道、海岸沿いなどでヒッチハイクしてもなかなか捕まらない。。。

 

 

よくナンバープレートを見ると

いわき市

と書いてあり、ほとんど地元の方が多かった。

 

 

場所を変更しつつ、

時間待つ事1時間30分頃、、、

 

 

 

ようやく1人のサーファーのお兄ちゃんが乗せてくれた!

 

 

この時は、一瞬帰れないんじゃないかとよぎる事もあり、とくに感激した。

 

 

高速の手前という絶好のポイントまで案内してくださり、

 

 

「もし誰も捕まらなかったらここに電話しな!」

 

 

と言って素敵な笑顔を振りまきながら帰っていった。

 

 

ありがとうございました。

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ここから高速に乗る事さえできれば一発や!!!

 

 

と掲げながら、1時間。。。

 

 

車通りが少ないということもあるが、捕まらない。。。

 

 

高速手前に来て1時間30分。。。

 

 

捕まらない。。。

 

 

そろそろ、ここでどうやったら野宿できるかを考え出すようになってきた。

 

 

「さすがにサーファーのおっちゃんに連絡するのは申し訳ないよな。。。」

 

 

そう思いながら、

数少ない1台1台に今ある体力を振り絞り土下座ヒッチハイク!!!

 

 

すると1台の軽が止まってくださり、

ようやく乗る事ができた。

 

 

買い物していたおばさんは3時間前に、僕達がいわき市ヒッチハイクをしていたのを見ていたらしく二回目の発見 笑

 

 

こんなこともあるのかと思いつつ、

ようやく東京に帰れる兆しが見えてきた。

 

 

これまでの経緯などを話ながら仲郷のパーキングまで送ってくださいました。

 

 

そして、

「これで夕飯食べな!2000円ないから1000円でごめんね。」

 

 

と1000円をくださいました。

 

 

申し訳なさと、ありがたい気持ちでいっぱいになりました。

 

 

本当にありがとうございます。

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現在時間は19時50分。

かなり空も暗くなってきた。

 

 

行きも立ち寄った仲郷パーキングエリア。

無料のお茶がとてもありがたい。

 

 

そして先ほどいただいた1000円でラーメンを汁まで頂きながら、日記を記入。 f:id:egaowomisete413:20170817204431j:image

 

 

 

まだ東京についた訳ではないので、気を入れ直しヒッチハイクスタート!

 

 

15分経過ののち、子ずれの鉢巻きを巻いたお母さんに乗せて頂きました。

 

 

過去に北海道をバイクで一周したというなかなかファンキーなお母さん。

 

 

ただ、その時バイクが動かなくなり助けてもらった経験から、お互い様だよと助けてくださいました。

 

 

おしゃべりなお母さんで、ずっと喋りつつも

「気使わないで寝ていいよ」

と言ってくださり、

到着までぐったり寝ていました。

 

 

到着してみると、東京まで約120km近い道のりを運転してくださいました。

 

 

写真はNGで、すごい謎に満ち溢れたお母さんでした。

 

 

長い道のりの中、本当にありがとうございました。

 

 

 

時間は22時30分。

ここから帰りはあっきーからお金を借りて電車で帰宅しました。

 

 

途中で歩き、家についたのは0時頃。

早いようで長かった1泊2日。いや2日。

 

 

 

総勢11組の乗せてくださった方々。

 

コンビニで食料をご馳走してくださったおばちゃん。

 

現地でお話してくださった方々。

 

一緒にこのヒッチハイクを行ってくれたあっきー。

 

本当に本当に感謝したい。

 

 

 

実際ヒッチハイクをしてみて、

今後ヒッチハイクをしてる人がいれば喜んで乗せてあげたい。

 

 

加えて、この旅で僕たちにくださった恩をなんらかの形で世の中に返したい。

 

 

そんな思いが少し芽生え、

 

 

やりたいことがあれば、

できるできないに関係なくまずやってみる。

 

 

そして、そこで助けて頂いた方、支えて下さった方に今後自分が恩返しする。

 

 

そんな文化が作れればいいなと思いました。

 

 

 

ここまで記事を読んでくださりありがとうございましたm(_ _)m

 

 

何回か書いてる途中に消えるという事件が起き、書くの断念しそうになりましたが、

なんとか書く事ができました。

 

 

これを通して、何かほんの少しでもプラスに慣れたら嬉しいです。

 

 

何かあれば書いて行きたいと思うので、
感想やもっとよくなる点など連絡してもらえたら嬉しいです^ ^

 

 

今後ともよろしくお願いします。

斉藤